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今年の高校生クイズがどうしてこうなったのか。

 「どのようなクイズであれ参加する高校生のために全力を尽くす」ことが高校生クイズを極めるページのスタンスなので個人的な感想はあまり書かないわけですが、今年も色々と分析してみます。

 視聴率を取るための仕組みに忠実なブランディング・イメージの植え付けをしてるので視聴率上がるんじゃなかろうかと予想。見てる分には面白かったし。ただ、参加してくれる高校生はもっと減るだろうな、と思っています。

参加者はおそらくもっと減る
 各所で参加者減を嘆いていましたが、それよりもまずいだろと思う点が1つあったので書いておきましょう。
 予選の現場を見ていると分かるのですが、今年の高校生クイズ(予選)はリピーターが非常に多かった。
 例年の高校生クイズ予選だと「2回目の人&3回目の人」と手を上げさせると、例年だと2割~3割しかいないのですが、今年はおよそ半分がリピーターという異常事態となりました。

 皆さんご存知のとおり参加者が減っている上にリピーター率が高いということはすなわち、今年はじめて参加したという高校生が本当に少ないということを意味します。

 分かりやすくシミュレーションすると

  

去年  参加者:700チーム リピーター率:30% ⇒新規参加チーム490チーム
今年  参加者:400チーム リピーター率:50% ⇒新規参加チーム200チーム

 例として昨年と今年の近畿大会の参加者数(実数ベース、概算)で比較すると、新規参加は490チーム⇒200チームという計算に。
(※公式発表はエントリーベースでの発表や申込ベースでの発表をしているので、実数は公式発表よりもさらに少ない計算になります)

 さらに、リピーターには2年生と3年生しかいませんので、リピーター率が上がるということは来年参加資格がないチームが増えるということを意味します。

 その中で同じ傾向のクイズをやったため、来年の参加者数は今年よりも激しく減るのではなかろうかと思っています。

 さて、どうして今年の高校生クイズがこうなったかというと「構造的要因」と「視聴者層的要因」の2つが挙げられそうです。

(1)構造的要因: 演出と現場の明確な分離
 昨年閉鎖した管理人ブログのほうに、総合演出の変化が番組の変化をもたらしたと書いたことがあります。
 昨年、今年の高校生クイズは「演出」と「現場」が明確に分離されています。第25回~27回の高校生クイズは、予選や本戦の収録で高校生と直接接する現場担当のスタッフさんが演出も兼務していたので、「多くの高校生を楽しませる」という視点で一貫したコンセプトによる番組作りを行うことができていたわけですが、昨年、今年の高校生クイズは現場担当のプロデューサーが総合演出から外れ、現場を知らないプロデューサーが演出担当となったため、予選の雰囲気と全国大会の雰囲気が全く違う、というようなことになっています。

 予選の現場を見ていても、企画は総合演出が決めたので1回休みというペナルティ大甘の早押しクイズ。でも、現場スタッフは「ちゃんと問題を聞いて押して」と注意する。このような、演出と現場の齟齬が大きいと感じる出来事がよく見られました。

 「高校生を使って視聴者に魅せる」というスタンスの演出と「できるだけ多くの高校生を楽しませたい」という現場の意図の違いをどのように埋めていくのかが今後の高校生クイズの課題になるのでしょう。

 もしかするとあっさり人が変わるかもしれませんが(笑)

(2)視聴者層的要因:主要視聴者層の変化
 昨年の高校生クイズ。主な視聴者は高校生ではなく40代以上の女性でした。世代別の視聴率が27回の3倍以上というものすごい数字をたたき出しています。

 逆に高校生あたりの世代層(13歳~19歳)の視聴率を見てみると

  

第26回:15.3% (世帯視聴率13.6%)
第27回:8.4%  (世帯視聴率8.6%)
第28回:8.0%  (世帯視聴率14.0%)

  (出典:「テレビ視聴率週報」ビデオリサーチ)
と、第28回大会における高校生世代の視聴率は第27回よりも低いという状況になってしまっています。

 番組のターゲットを高校生から保護者層へ方針転換したのか?ということまでは数字だけでは分かりませんが、主婦層に受け入れられる番組を作るためにはどうしても「ブランディング」が必要になります。昨年、今年のような「東大生合格率」、「超難問」などの単語、頭がいいと錯覚させるクイズ内容は○○高校というただの文字列にブランド力を持たせ、主婦層の視聴者を惹きつけるための定石なので、決して演出としては間違っていません。

 ただ、参加する高校生の視点で見ると、どうしてもここに違和感を感じてしまうわけです。
 スタッフの労力が参加者ではなく、視聴者(いかに多くの人に見せるか)の方向に傾倒してしまっている。しかもターゲットは高校生ではなく主婦。

 演出と現場の齟齬と同じように、「参加する側の高校生」と「視聴者」、どちらを重視するのかという問題も今後解決しないといけなくなるでしょう。

クイズの新しい楽しみ方をもっと提案してほしい
 自分がなぜウルトラクイズ・高校生クイズを愛しているのか、その本質的な理由はただ1つしかありません。クイズの持つ可能性を広げてくれるただ1つの番組だったから。今年の高校生クイズは予選から全国決勝まで見ても、「これは新しい」「これは面白い視点だ」と思えるクイズ形式が1つもなく、逆に「これなら自分でも簡単に企画できるな」という感想を抱きました。
 決まった型やルールがないことこそがクイズの魅力だと思っています。そういう意味で、今の高校生クイズには刺激がない。
 高校生クイズは、クイズの新しい楽しみ方を発掘できる可能性を持つ最後のテレビ番組です。だからこそ、参加する高校生の視点で、新しいクイズの楽しみ方を提案してくれる企画をぜひ作っていただきたい。そう願っています。

高校生クイズを極めるページ」という攻略サイトを運営しています。ご覧になった方はぜひこちらにも足をお運びください。
http://myan.s26.xrea.com/k/

Comments:9

匿名 09-09-05 (土) 12:03

おい、管理人よ!!
関東大会以下4大会の地方大会は更新する気ねえのかよ!?
8月30日までに更新するって、全然かわってねえじゃねえか!

bakamyan 09-09-05 (土) 12:09

>匿名さん
後回しになってしまって申し訳ないです。しばしお待ちください(´・ω・)

ALeo 09-09-05 (土) 18:28

私のブログにコメントくださったので,お返しとばかりにコメントします.

企画に刺激がないというのは確かにそうだと思います.あまりにもオーソドックスすぎて,クイズのオープン大会だとしてももうちょっと工夫しろよと言いたいぐらいです.

正直,実力がある人が有利でありつつ,それでも戦略その他で食い込める可能性のある企画というのは山ほどあります.その点では,我々みたいな「クイズ屋」のほうが一枚上かなと.しかし我々だって,そういう企画の基礎はテレビ番組から得ているわけで,どうにも逆転現象が起こっている気がします.

「新高校生クイズ」の下地は出来たと思うので,あとは新しい発想で攻めていってほしいところです.

t-kamiya 09-09-06 (日) 0:55

ここでは初めましてかもしれませんが、t-kamiyaです。

私は、準決勝~決勝までの1週間の空きに「去年と違う何か」の存在を期待していました。
準決勝までが前回同様の形式になるのは、まあ、仕方ない。知力重視路線もいいでしょう。
でも、決勝で、管理人さんおっしゃる所の「新しいクイズの可能性」を垣間見せてくれるような、
前代未聞の何かがあるのではないかと。
この2年はガチガチの知力バトルだったけども、
来年からは、知力「プラスα」が要りますよ、一筋縄ではいきませんよ、
そんなメッセージが発せられることを待ち望んでいたのです。
(実際は茂木さんのスケジュールの都合だったって本当なんでしょうか。
誰のための高校生クイズでしょうか。)

それが、あの決勝。私は誇張でも何でもなくずっこけてしまいました。
9-9になったのを見ても、まあ、そうなるんだろうな、とすこし醒めた目で見てしまいました。

たしかに、高校生よりも主婦の人数のほうが多いでしょう。が、時流に乗せられやすいのもその年代ではないでしょうか。今年の視聴率がそんなに悪いとは思いませんが、そこに胡坐をかくと足(×足元)をすくわれる日も近い気がします。

自分でも何を書いているのかよくわかりませんが、お体に気をつけて頑張ってください。
と、むりやりまとめ。

PS このコメント記入フォーム、変換するたびに文字がスクロールして見えなくなるのですが……。

匿名 09-09-07 (月) 11:03

・第29回高校生クイズ 1回戦全問題
第三問、オーストラリアとニュージーランドの国旗が逆です。

名古屋のある視聴者 09-09-08 (火) 16:40

全国大会をみて完全ぶち切れの名古屋のある視聴者です。

やらせや出来レースまでして視聴率を取るのかと。そんなけクイズ研究会向けや強豪向けをフォーカスするのなら高校生クイズの
姉妹番組で「最強クイズ高校生決定戦」をやれと言いたいですよ。2年連続ですが「何でクイズ研究会ばかり優遇して他の
一般チームを冷遇するのか」

本音では「誰でも優勝できるんだ」「強豪校でも勝てない仕組み」をつくるべきです。

多分来年の30回は記念大会になるので今回の形式でなくて「原点回帰」だと思います。3年連続同じ形式をすればまず
視聴者も飽きますし。多分やるんだったら第25回・26回のどんでん返しやクイズ+運やスポーツだと思います。そうでもな
いと全地方大会で参加者が大幅に減っているのにこれ以上減ったら

あと言い方が悪いけど「そんなに視聴率を取りたいのなら高校生や視聴者から面白いクイズ形式を募集しろ」と思います。
幾らでも提案できますよ。早押し機やライトペンがあれば製作費を削減して高校生も視聴者も面白いクイズ形式。実際
第15回大会・第16回のクイズスタジアムは経費がかかっていないし。

追伸 多分筆頭スポンサーのライオンも黙っていないと思いますよ。日テレに一視聴者としてクレーム、ついでにライオンにも
怒りのメールを書けばこんな返信が・・・(一応番組は日テレがこれ以上全国大会をすればスポンサー降板と言う事で、再度
戻すとか。

ライオンからのメールはこちら
—– Original Message —–
Subject: ご連絡いただきました件・ライオン(株)
Date: Tue, 8 Sep 2009 14:35:10 +0900
From: ライオンお客様相談室

××××様
この度は弊社提供番組「高校生クイズ」全国大会の番組につきまして、貴重なご意見を頂戴致しまして
誠にありがとうございます。

弊社は、本番組をご覧いただくあらゆる世代の方々に番組を楽しくご覧戴きたいと願っております。 もとより、弊社は
番組内の広告枠をスポンサードする立場であり、番組の制作・編成に関しての権利は、日本テレビに一切帰属し、
弊社が関与できるものではございませんが、××様からいただいた貴重なご意見を日本テレビに正確にお伝えしてま
いります。

そして本番組が、参加したすべての高校生と番組視聴者の皆様に、かけがえのない思い出と感動を提供できる番組と
なるよう要望してまいります。以上、ご返答させて頂きます。今後とも弊社製品を宜しくお願い申し上げます。

お客様相談室
担当 ×××× 

名古屋のある視聴者 09-09-08 (火) 19:23

連続して申し訳ありませんが、17.5%の後遺症は大きいと思いますよ。

第一に2003年10月に「日テレ番組視聴率事件」で視聴率を取る為ならってビデオリサーチを持っている世帯に
謝礼を渡す買収事件の前科があるので今回も「全国大会をやらせに近い出来レース」で問題になるのではと
思います。

一応BPOにもクレームは入れますよ。番組を愛している一視聴者として

問題児 09-10-26 (月) 14:22

第15、16回のクイズスタジアムは経費がかかっていなかったのですか!?

見た感じ、結構思い切ったセットの気がしたのですが。

クイズスタジアムのような形式だったら、
負けたとしても、楽しんで帰れるような気がします。
この形式は好きです。

匿名 09-11-05 (木) 17:14

管理人殿
結局、関東大会以降の地区大会wikiは完成させる気は全くないんでしょうか?
更新するといっておきながら、全くしてないですよね?
やる気がないんじゃないんですか?そんなあなたがクイズコーチとか言ってる場合じゃないと思いますが…。
次へ進むのなら、前のことを完結してからにした方が良いですよ。あなたの信頼に影響してますから…。

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最近島根日記でも何でもなくなってきましたが(笑)
どこにも出られない状況なので・・・…

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ウルトラ雑記帳さんに紹介されて、某インターネットラジオのアーカイブを視聴*1 位置付けとしては、高校生クイズを批評する上では外すべきではない番組というか、FNS27時間テレビ直後…

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